こんにちは!のーちです。
今回はBMW320i(F30)のエンジオイル交換の記事です。
エンジオイル交換のやり方や必要なものについて解説しますので、最後までお付き合いください。
- エンジンオイルを交換する理由
- エンジンオイル交換方法
- エンジンオイル交換に必要なもの
- F30におすすめのエンジオイル
エンジンオイルを交換する理由

前回のエンジオイル交換から1年経ちましたので、今回は自分でエンジオイル交換をすることにしました。
エンジンオイルは不純物で汚れたり、経年劣化するので定期的な交換が必要です。
エンジンオイルにはエンジンを汚れや摩耗から保護する役割がありますが、オイルに汚れや劣化がある状態では十分な保護性能を発揮できません。
最悪はエンジンが故障する恐れがあるため、定期期的なメンテナンスが欠かせません。
一般的にオイル交換後の走行距離が5,000kmになったタイミングか、前回のオイル交換から1年以内がオイル交換の推奨時期と言われています。
オイル交換はカー用品店、ディーラー、ガソリンスタンドなどに作業依頼することができます。
私は前回、カー用品店(イエローハット)で交換をしてもらいましたが、必要な道具を揃えれば、自分で交換することもできます。
ちなみにイエローハットでオイル交換した際にかかった金額は13,690円でした。
エンジンオイル交換に必要なもの
BMW320i(F30)のエンジンオイル交換に必要なモノを紹介します。
F31(ツーリング)でも同様だと思いますが、確認しておりませんので自己責任でお願いします。
エンジンオイル
まずは新しいエンジンオイル。車種にあったエンジンオイルを選びましょう。
エンジンオイルには元となるベースオイルの種類が大きく分けて3種類あります。化学合成油、鉱物油、部分合成油の3種類ですが、近年の車に乗っている方は基本的に化学合成油で問題ないです。
こちらのサイトでベースオイルについて詳しく紹介されていましたので、参考にしてみてください。

エンジンオイルはベースオイルの他に粘度のバリエーションもあります。
ターボ車はNAに比べて高粘度のエンジンオイルが推奨されています。320i(F30)では5W-40、5W-30が一般的なようです。
私は今回カストロールエッジの5W-40にしました。カストロールはBMWを推奨しているのでおすすめです!

320i(F31)ツーリングでも同じだと思いますが、自己責任でお願いします。(ディーゼルの方も同様に自己責任でお願いします。)
トルクレンチ
ドレンボルトを締めるのに必要です。
ドレンボルトは締め付けトルクが決まっており、それ以外のトルクで締め付けると不具合の原因になります。必ずトルクレンチで締結しましょう。
ドレンボルトの締め付けトルクは5N・mですので、5N・mに対応したトルクレンチを準備しましょう。
差し込み角は9.5sq.がおすすめです。このサイズが最も一般的ですので汎用性が高いです。
トルクレンチは定期的に校正が必要ですので、アフターサービスで校正してもらえる日本企業のものを選ぶのがいいと思います。

オイルフィルターレンチ
オイルフィルターの蓋を開けるのに必要です。
オイルフィルターは開けるのに結構力が要りますので、専用工具を使うことで作業を簡単にできます。また、締める時にはトルク管理が必要ですので、トルクレンチに取り付けできるタイプを選びましょう。
320i(F30)のオイルフィルターレンチは86mmのものが対応します。

オイルジョッキ
オイルを注ぐ時に使います。
缶から直接オイルを注ぐのは危ないので、オイルジョッキにオイルを移して注ぎやすくします。
必要量が全量入るジョッキであれば、新しく入れるエンジオイルの量を目盛りで軽量し、1回で入れることが出来ます。
320i(F30)では大体4Lくらいのエンジオイルが入りますが、4Lをオイルジョッキに入れて持ち運んだり注ぐのは疲れるので、私は2L用を購入しました。

廃油処理材
抜いたエンジンオイルを捨てるときに使います。
紙袋タイプのものだと燃えるゴミでそのまま捨てれる自治体が多いのでおすすめです。
段ボールタイプもありますが、段ボールごと燃えるゴミとして回収してもらえない自治体もあるので、事前に確認するようにしましょう。

ジャッキ
ドレンにアクセスするために必要です。
320i(F30)ではエンジン上部からオイルを吸い上げる「上抜き」が出来ないので、ドレンにアクセスするために、ジャッキアップする必要があります。
M sportsでは最低地上高が低いため、通常車高用のジャッキが入りません。ローダウン用のジャッキを購入するようにしましょう。

リジットラック(ジャッキスタンド)
ジャッキアップした車体を乗せる台です。
ジャッキをかけたまま作業するのは非常に危険ですので必ずリジットラックを使いましょう。
リジットラックは先端が平らのものがいいです。BMWのジャッキアップポイントは特殊な形状をしており、専用のアダプター的なものをかませる必要があるのですが、その際に先端が平らな方が都合がいいです。

スロープ
ジャッキアップの補助に使います。グレードや、ジャッキの種類によっては必要ないと思います。
逆に、スロープに十分な高さがあれば、ジャッキを使わずにオイル交換できます。
ジャッキ同様にM sportsはローダウン用でないとスポイラーに当たってしまいますので注意しましょう。
こちらのCUSCOのスロープは半分に分割することができ、収納する際も場所を取らないのでおすすめです。

実際のサイズがこちらです。サイズが小さいだけでなく片手で持てる重さなので移動も簡単です。

輪止め
ジャッキアップした車が不意に動かないよう、タイヤにハメて使用します。安全の為に必ず使用しましょう。
前輪をジャッキアップしたら後輪の前後に、後輪のジャッキアップをしたら前輪の前後に使うので、4つ準備しておきましょう。

マイナスドライバー
アンダーカバーを開けるのに必要です。大きめのサイズを用意しましょう。
セットのものがあると、柄の長さやサイズが選べるので安心です。
余計なトラブルに見舞われないためにも、日本企業の製品がおすすめです。
六角レンチ
ドレンボルトを外すときに使います。サイズは10(二面幅10)の六角レンチです。
六角レンチのセットがあると、他の整備にも使えるので便利です。
工具は信頼できるメーカーのものを選んだ方がいいです。合いが悪くネジをなめてしまったり、耐久力がなかったりすると、余計にお金と時間がかかってしまいます。
個人的にはKTCやSNAPONあたりを買っておけば間違いないと思います。私はKTC派です。

オイルバット
抜いたオイルを受けるのに使います。
オイル量を測る必要がなければそのまま廃油受けでオイルを受けてもいいですが、320i(F30)では、アナログのオイルレベルゲージがなく、抜いたオイル量が分からないため、一度オイルバットに廃油を入れて、抜いたオイル量を確認します。
私は4Lくらいしか入っていないと思い5L用を購入しましたが、実際は4.5リッターほど入っており、容積不足でしたので、8L用がおすすめです。

じょうご
エンジンオイルを注ぐ時に使います。こぼれ防止用です。
オイルジャッキに注ぎ口が付いているので無くても作業できますが、念のため用意しました。
100均などにも売ってますので、1つ持っている他の整備にも使えて便利だと思います。

計量カップ
抜いたオイル量を測るのに使います。
前述したように320iにはアナログのオイルレベルゲージがないので、抜いたオイル量を測るのに計量カップを使います。基本は抜いた量と同じ量を入れることになります。
4L以上オイルが入っていますので、5Lの計量カップであれば1回で計量できます。

ヘキサゴンビット
ドレンボルトを締める際、トルクレンチにつけるビットです。
サイズは二面幅10mm、差し込み角9.5mm(トルクレンチの差し込み角)のものを選びます。

オイルフィルター
エンジンオイル交換のときは、オイルフィルターも一緒に交換します。オイルエレメントと言ったりもします。
有名なメーカーの物であればドレンボルトも一緒についてくることがほとんどです。
今回はボッシュ製のものを選びました。

スポイト
フィルターを外した後に残っている古いオイルを吸い取るのに使います。なくても作業できます。
このようなボトルタイプのものだと移し替える必要がなくて作業が楽です。

缶切り
1Lのオイル缶を開けるのに使います。意外と家に無い人が多いと思いますので、1L缶を購入したひとは準備しておきましょう。
100均などでも手に入ります。

オイル交換手順
それではオイル交換の手順を順を追って説明します。
下準備
しばらく走行してエンジンオイルを温めます。
エンジンオイルが冷めたままだと粘度が高く抜け切るまでに時間がかかるので、温めることで粘度を下げて、オイルが抜け切るまでの時間を短縮します。
5分ほど走れば十分です。エンジンオイルが温まりすぎると火傷の危険性がありますので、お気をつけください。
ジャッキアップ
カースロープに前輪を乗せてジャッキアップします。

リジットラックを設置して慎重に降ろします。可能なら廃タイヤなどを間に挟み安全を確保するようにしましょう。
私はカースロープだけで作業しましたが、とても作業性が悪いのでおすすめしません。
車体の下に潜りアンダーカバーを見ると、ドレンの部分にオイル交換用の窓がありますので、マイナスドライバーを使って開けます。


オイルを抜く
ドレンのしたに受け皿を設置して、六角レンチでドレンボルトを外します。
ドレンボルトが外れるとエンジンオイルが出てきますので、しばらく放置してエンジンオイルが抜け切るのを待ちます。

オイルの量を測る
受け皿に溜めたエンジンオイルを計量カップに移して、抜いたエンジンオイルの量を測ります。
測った量と同じだけエンジンオイルを入れるので、量を忘れないようにしましょう。

こぼれた分も考慮すると約4.5L程度オイルが抜けました。
量を測り終わったら廃油受けにオイルを移します。オイルは自治体のルールに従って処分しましょう。

私の住んでいる自治体では、ポイパックの紙袋タイプを使えばビニール袋に入れて燃えるゴミに出すだけなので、処理がとても楽です。
ドレンボルトを締める
オイルエレメントの中に新品のドレンボルトとシーリング用のOリングが入っていますので、取り出してドレンボルトにOリングを取り付けます。


トルクレンチにビットを取り付けてドレンボルトを規定トルクで締めます。

ドレンボルトに記載されているトルクは8N・mですが、前回イエローハットでオイル交換をしてもらった際は5N・mで締結してもらっていました。
8N・mは最大トルクなので、5~8N・mの間で締結すれば問題ないと思います。
私は今回8N・mで締結しました。

ドレンボルトを締結したら、アンダーパネルのドレン窓部をマイナスドライバーを使ってもとに戻します。
オイルフィルターを交換する
オイルフィルターレンチを使ってオイルフィルターの蓋を開けます。
このときにトルクレンチは使わないでください。トルクレンチを締結以外で使用すると、トルクが狂ったり、破損の原因になります。

蓋を外すとオイルフィルターが入っていますので、これを取り外します。
オイルフィルターの蓋の先端と根本にOリングが付いていますので、これも取り外します。
フィルターが入っていた部分をのぞくと、古いオイルが少し溜まっていますのでスポイトを使い取り除きます。
エンジン内部の古いオイルを完全に抜くことはできませんので、気になさらない方は取り除く必要はありません。


オイルフィルターの蓋に新品のフィルターをセットします。また蓋の先端のOリングも新品に交換します。このOリングもオイルエレメントに同梱されています。

オイルフィルターレンチをトルクレンチに取り付けてオイルフィルターの蓋を閉めます。このときのトルクは25N・mです。
オイルを注ぐ
新品のエンジンオイルをオイルジョッキに移します。

オイル投入口の蓋を開け、じょうごを置いて、こぼれないようにエンジンオイルを注ぎます。

抜いた量と同じ量になるまでエンジンオイルを入れます。
エンジンを入れ終わったら、オイル投入口の蓋を閉めます。
オイルレベルを測定する
エンジンをかけてしばらくアイドリングします。
エンジンが温まったら、車両メニューを操作してエンジンオイルレベル測定を実施します。
エンジンオイルレベル測定の手順は下記です。
- iDriveメニューから車両情報を選択
- 車両ステータスを選択
- エンジンオイルレベル測定を選択
- 測定開始を選択
- エンジンオイルレベルがminとmaxの間になっていることを確認する



エンジンが温まっていないとオイルレベル測定が開始できませんので注意してください。
エンジオイルレベル測定が終了し、オイル量がminとmaxの間ならOKです。

それ以下の場合はエンジンオイルを継ぎ足して、minとmaxの間になるまで繰り返してください。
抜いた量が4.5Lほどだったので、同量入れたところmaxまで目盛りが上がってしまいました。次回は4Lで様子を見ようと思います。
メンテナンス項目をリセットする
最期にメーターのトリップボタンを長押しして、メンテナンス項目からエンジンオイル交換を選択し、リセットを実行します。




まとめ
オイル交換は車を維持するのに不可欠です。
交換時期は1年に1回、早い人で半年に1回なので、自分でやることで維持費を安くできます。
今回かかった費用は2万円くらい
必要な道具を揃えるために初期費用はかかりますが、長い目で見れば自分でやった方がお得です。
一度作業を覚えれば難しくないので、自身で でメンテナンスをしたい人は是非やってみてください!
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