こんにちは。のーちです。
今回はBMW F30 320iのエバポレーター洗浄をDIYで行ったので、その方法を紹介します。
DIYで愛車のメンテナンスをしたい方、維持費が気になる方など、参考にしてみてください。
エアコンの臭いが気になる
夏場になりエアコンの臭いが気になっていました。
臭いの原因は恐らくエアコンフィルターかエバポレーター。
エバポレーターは定期的なメンテナンス換が推奨されていますが、現在の愛車は1年ほど前に中古で購入したこともあり、最後にメンテナンスした時期が不明です。
そこで今回はエバポレーターの洗浄をすることにしました。
一緒にエアコンフィルター交換も行ったのですが、そちらは別記事で紹介します。
エバポレーター洗浄の費用
エバポレーター洗浄をディーラーに依頼すると、簡易洗浄であれば6,000円程度。エバポレーターを取り外す本格的な洗浄は25,000円~程度かかるそうです。
エバポレーターを取り外す本格的な洗浄は、設備や知識がないと難しいですが、簡易洗浄であれば自分でも出来きます。
ネットで販売されてる洗浄剤を準備するだけなので、費用も3,000円程度で済みます。
正規ディーラーに依頼することを考えましたが、付き合いのあるディーラーがないことと、維持費を安くしたいことから、今回はDIYでメンテナンスしてみました。
エバポレーターとは
内部を通過する液体が、気体になるときに利用される気化熱で空気を冷却する装置です。
エバポレーターを通過する際に空気が冷やされ、エアコンから冷たい空気が出るようになります。
エバポレーターは外気より冷たくなるので、湿度が高いと結露することがあります。そこにカビが生えたりすることで悪臭の原因になります。
エバポレーターを通過する空気の汚れが付着することや、機能低下がおきることもあるので、定期的な洗浄が必要です。
エバポレーター洗浄手順
まずはエバポレーター洗浄に必要なモノの紹介します。
必要なモノ
- エバポレーター洗浄剤
- トルクスレンチ #T20
- 六角レンチ #10
- マスカー
洗浄剤はマストで必要です。ブロアファンに噴霧するタイプ、ドレン注入タイプなど種類がありますので、購入前によく確認しましょう。
今回はドライブジョイさんのエバポレーター洗浄剤を使用しました。エアコンフィルターを取り外して、ブロワファンから洗浄剤を噴霧するタイプです。
トルクスレンチは輸入車ユーザーにとって必須アイテムです。
今回のエバポレーター洗浄以外にDIYでメンテナンスする際に必要になることが多いので、様々なサイズに対応できるビットセットを購入することをおすすめします。
マスカーはフィルター交換時にゴミやホコリが車内に落ちる場合があるため養生に使いましたが、無くても施工できます。
1.マスカーで養生する
助手席のフロアにマスカーを貼り付けて養生します。
マスカーは無くても施工できますが、エアコンフィルターは外気に触れているため、大気中のゴミやホコリ、落ち葉などが付着していることがあります。
これらがフィルター取り外し時に車内へ落下し、フロアが汚れるのを防ぐ目的で養生しています。汚れが気になる方はマスカーの使用をおすすめします。
2.グローブボックス下のインパネを外す
グローブボックス下のインパネを取り外します。
六角ボルト2ヶ所で止まってます。画像の赤丸の部分です。写真上側が車両後方側です。
発煙筒のホルダーは外さなくても作業できます。(私は知らずに外してしまい、ネジバカにしてしまいました笑)
ボルトを取った後は、パネルを下側に引っ張ります。
クリップで止まっているので、比較的簡単に取り外せます。
インパネは、車両の前方側とセンターコンソール側まで伸びていて、以外と大きいです。
センターコンソール側のトリムが、センターコンソールのパネル隙間に入らないよう注意しましょう。
コンソールの裏側に、フットライトの配線がありますので、断線しないように気をつけて作業します。
配線はコネクタで結線されてるので、コネクタ部をつまんで引っ張れば抜けます。
意外と固いです。
3.フィルターカバーを外す
インパネがあった部分を下から覗き込むと、運転席寄りの位置に、フィルターカバーがあります。
フィルターカバーは、T20のトルクスネジ3ヶ所で止まっています。画像の赤丸の部分です。
トルクスネジを外した後は、センターコンソール側手前にあるクリップを押し込んで、カバーを外します。
脱落防止のため、車両とラバーで繋がっていて、完全に外すことはできません。
4.フィルターを取り出す
フィルターは、カバーの上に曲がった状態で入っています。
そのまま下に引き出せば取り出せます。
この時助手席のフロアとクリアランスがなく、意外と手こずりました。
5.洗浄剤をセッティングする
エンジンをかけ、エアコンの設定をします。
A/C OFF
最低温度
最大風量
内気循環
上部吹き出し
にします。
AUTOモードは使用しません。
ミックスダイヤルを青にして、全ての送風口を開きます。
後部座席も忘れずに設定しましょう。
6.エバポレータ洗浄剤を噴霧する
エアコンを5の設定で作動させた状態で洗浄剤を噴霧します。
今回使用したエバポレータ洗浄剤はドライブジョイです。
フィルターを取り出した部分から、洗浄剤のチューブを差し込みブロアファン目掛けてセッティングします。
しかしF30では、フィルター差込口からブロアファンが目視できません。
なので感覚で、チューブが巻き込まれない位置まで差し込み、テープなどで固定する必要があります。
液だれや、他の部分に洗浄剤が掛からないか心配ですが、「ブロアファンで吸い込むから多分大丈夫だろう…」とうことで思い切ってやってみます。
容器を垂直にした状態で、噴射ボタンを押します。
ボタンはロックされるので、中身がなくなるまで、3分ほど待ちます。
私は車の中にいたのですが、エアゾールがエアコン吹き出し口から出てくるので、車外に出た方がいいです。息苦しくなります。
噴霧が終わったら、ノズルを外し回収します。
最期にエアコンを作動させる必要があるため、設定をしましょう。
エアコンのA/CをONにします。
この状態で5分間エアコンを作動したままにします。
エアコンの設定は以上なのですが、取説によると、この5分間の間に、フィルターを戻してカバーを閉める必要があります。
7.フィルターを取り付ける
フィルターを取り付けます。
新品のフィルターに交換する場合は、このタイミングで新しいフィルターを取り付けましょう。
フィルターには方向があります。本体に矢印マークやAIRFLOWと記載があると思いますので、取り付け方向を事前に確認しておきましょう。
F30の場合は、車両左側が外気方向で、車両中心側が内気方向です。
8.フィルターカバーを閉める
フィルターカバーを閉めます。
まずクリップの部分をはめ込み、その後3ヶ所をトルクスネジで固定します。
9.インパネを取り付ける
最後に、外したインパネを元に戻します。
フットライトのカプラーを差し込みます。
後はクリップの部分を目印にして、押し込みます。
六角ボルトを2ヶ所取り付けて作業完了です。
交換した感想
臭いはなくなり快適な車内になりました。
フィルター交換とエバポレータ洗浄、消臭剤の設置3つ同時にしたので、どれが効果あったのかはイマイチ分かりませんが、気持ち的にはエバポレータの洗浄に効果があったかな。
今回使用したエバポレータ洗浄剤は、ブロワファンで吸い込ませるタイプだったのですが、F30はエアコンフィルター部分からブロワファンが目視できないので、ドレンから注入するタイプを使った方が安全かなと思いました。また洗浄力もドレン注入タイプの方が高いそうなので、次回はそちらにチャレンジしてみようと思います。
まとめ
今回はf30のエアコンフィルター交換とエバポレータ洗浄をDIYしてみました。
エアコンフィルターと同様にエバポレータ洗浄も、1年に1回はしておきたいですね。
エアコンの匂いが気になる方や、最後にフィルター交換したのがいつだかわからない方は試してみてください。